ダマスク織とデザイン
初めまして、あいです。
唐突ですが、中世の織物が好きです。
フランスで言うところのタピスリーというやつです。
(c) Andrew Dunn, 3 December 2004. (CC BY-SA 2.0)
こういうやつ。
背景いっぱいに敷き詰められた、ミル・フルール(千花模様)がお気に入りです。
この千花模様、15~16世紀のフランスのタピスリーには本当によく使われたようですが、模様がすごく細かい。
中央のユニコーンも織物とは思えない繊細さです~。
織物を織る前に、画家が下絵を書いてからそれを基にしてそのまま織ったと言われるので、それも納得の細かさ。
絵画の構図をそのまま織物にしたのですねー。
中央のユニコーンも織物とは思えない繊細さです~。
織物を織る前に、画家が下絵を書いてからそれを基にしてそのまま織ったと言われるので、それも納得の細かさ。
絵画の構図をそのまま織物にしたのですねー。
↓これなんかまさにそんな感じ。
(パブリック・ドメイン)
織るのも大変そう~。
こんなに複雑な模様の織物があるかと思えば、もっとぐっとシンプルなダマスク織というものもありました。
ダマスク織は決まった絵柄(パターン)を繰り返し織った織物のことですね。
(パブリック・ドメイン)
注目すべきはこの絵柄、デザイン。
技術的な理由で、もしかすると大量生産のために、シンプルなものになりました。
シンプルと言ってもこの細かさですが。
絵画ベースのものに比べればシンプルですね。
中世という同時代にあって絵画(芸術)とデザインの分岐点のようなものが垣間見えるようで、面白いなぁと思ったのでした。
中世にあっても、効率化・大量生産・スピードが重視された結果、デザインが生まれたという見方もできるでしょう。
そう考えるとどんな時代にあっても、素晴らしいものを生み出せるのだなぁと。
もちろん、現代にあっても、ということですね。
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